令和3年産有田地方かんきつ類の着花状況調査結果

調査者:JAありだ、JAグループ和歌山農業振興センター、 農業共済組合、近畿農政局和歌山支局
県 果樹園芸課、果樹試験場、有田振興局
                     
調査日:令和3年4月28日(水)

 令和3年産かんきつ類の着花状況は、総体的に平年より少ない。園地や樹によるバラツキが大きい。
 満開期は、全体的に平年より早くなる見込み。気温が3月までが高温、4月が低温で推移した影響もあり、平坦部と山間部の差が大きくなっている。
 各品目別の詳細は以下のとおり。


(1)温州みかん (118園調査)
@新梢の発生や着葉数は平年並。樹勢は中程度であったが弱っている園も見受けられる。
[平年に比べ、発芽期は11日程度、展葉期は5日程度早かった。(早生品種、果樹試験場調べ)]
A満開期は極早生で5月4日頃(平年より5日早い)、早生で5月4日頃(平年より6日早い)、普通で5月6日頃(平年より6日早い)と思われる。
 B着花指数は平年を10とした場合、 極早生で9.6、 早生で7.8、普通で8.0であった。

 
(2)はっさく (10園調査)
@新梢の発生や着葉数は平年並み、樹勢は中程度であった。
A満開期は5月6日頃(平年比7日早い)と思われる。
B着花指数は平年を10とした場合、9.4であった。

 
(3)清見 (9園調査)
@新梢の発生は良好で、着葉数は平年並み、樹勢は中程度であった。
A満開期は5月7日頃(平年比6日早い)と思われる。
B着花指数は平年を10とした場合、7.8であった。


(4)不知火 (13園調査)
@新梢の発生は良好で、着葉数もやや多く、樹勢は中程度であった。
A満開期は5月7日頃(平年比5日早い)と思われる。
B着花指数は平年を10とした場合、9.7であった。